2024年12月19日
12月18日(水)就労準備型放課後デイサービスの活動として、可児市下恵土にある新和建設住宅リフォーム専門体験型展示場に企業見学に行ってきました。
1軒の家を建てるためには、お客様の「どんな家に住みたいのか」よく聞く仕事、お客様に喜んでもらえるような家の設計を考える仕事、家を建てる土地に問題がないかをチェックする仕事、材料の手配をする仕事、設計図通り家を作る大工さんの仕事など、それぞれ専門の人がいて、今回、直接その方々から話を聞くことができました。
大工棟梁の朝日渉さんは、17歳のとき高い所に上って働いている大工さんをみて「かっこいい」と思い、18歳からこの世界に飛び込み、もう30年大工をやっている」と話してくださいました。
先に丸太切り体験をさせてもらいました。ヒノキの丸太をのこぎりで切ってみました。「日本ののこぎりは引くときに切れるようにできているので、押すときはゆっくり引くときだけ力を入れるのがコツだよ」と教えてもらい、みんなが挑戦しました。「君は筋がいいなあ、うちに弟子入りしたらどうや」なんて言葉をかけてもらっている人もいました。自分が切り出したヒノキのコースターは、袋に入れてもらいお土産になりました。
初めは、建築における斜交い(はすかい)の効果が分かる実験でした。斜交いのない家は大きく揺れましたが、斜交いを加えるとその揺れはさっと小さくなりました。
らに、防音材の効果の実験、2重サッシの断熱効果の実験など、「へー」「すごい」思わず声が出ていました。冷蔵庫で冷やしておいた「合板の床材」と「無垢材(むくざい…製材しただけの床材)」の比較にはびっくりしました。
設計担当の方からは、タブレットを使って3Dキャド(CAD)で作った設計図の中を移動する体験をさせてもらいました。指で画面を触りながら、実際の部屋に入ったような不思議な感覚を味わいながら、設計図の通り作った家を疑似体験させてもらいました。ゲームで慣れている生徒は、操作はお手のもので、さすが現代っ子です。
今回の職見学には、お忙しい中、代表取締役副社長藤井健様はじめ大勢のスタッフの方が駆けつけてくださり、説明、体験補助、質疑応答等大変お世話になりました。一言で建築といっても沢山の仕事があり、それぞれの持ち味を生かせる場があることが分かりました。そして、「努力が形になっていくところが建築の魅力」「完成した建物を眺める至福の喜び」など、建築の世界の魅力をたっぷり味わえた今回の職場見学になりました。
本日は、まことにありがとうございました。
2024年12月04日
12月2日(月)朝礼および終礼において、スクーリング中に学院に届いていた採用内定通知書を学院長より生徒本人に手渡しました。
3年生のYさんは、可児市塩にある村の木清福会 はぐみの森保育園への採用が内定しました。夏休みに実施された就労準備型放課後等デイサービスによる職場見学で、保育の仕事に目覚めたYさんは、1週間の実習および採用試験を経て、今回の内定に至りました。
4月からは、同保育園においてかわいい子どもたちの保育補助や給食の調理補助を行う予定です。
同じく3年生のSさんには、ロジスティード中部株式会社からの採用内定通知書が届きました。家から通えるということを念頭に、求人票を検索する中で、仕事内容も気に入ったこの会社で、職場体験させていただき、採用面接を経て、今回の内定に至りました。
彼女も4月から、同社犬山営業所において、主に冷凍食品などの梱包やピッキングの仕事に従事します。
4月に向けての抱負を二人に聞くと…
Yさんは、「子どもたちが笑顔になれるような保育ができるようにがんばりたいです。」と
Sさんは、「早く仕事に慣れ、休まず勤務できるようにがんばります。」と、
共に笑顔をキラキラと輝かせながら答えてくれました。
少し先になりますが、4月から社会人になる二人の未来が、いつまでもキラキラと輝き続けることを祈念します。
2024年10月18日
10月18日(金)1時間目は、講師に可児市鳩吹台の酒井正司さんを講師にお招きして「多文化共生」についてのお話をお伺いしました。
酒井さんは羊毛の普及をしたいという思いから、繊維加工の海外工場の責任者として、長く海外に駐在し、足掛け30年余りの間に8か国に滞在した経験をお持ちの方です。その経歴から、外から見る日本の良さや課題ついて、職業とからめて楽しく具体的に話してくださいました。
その講話の中では
(1) なぜ働くのか→国民の義務だし、生きるためでもあるが、自分の品位を上げるため
(2) 人生には、卒業、就職、結婚の三度の転機がある
(3) 海外へ出ることのハードルは下がっている
(4) 海外へ出かけることのメリットは「見る」「体験する」「多文化共生」の3点
などが心に残りました。
講話後の生徒の感想から…
・国内ばかりではなく、これからは海外にも目を向けることが大切だということがわかりました。
・私は昔から祖国である日本が大好きだし、日本食が一番だと思っていましたが、酒井さんの話から台湾料理がおいしいということを知って、台湾に行きたくなりました。
・いつか海外に行く機会があったら、今日の講話にあったように、身の安全とか、文化の違いなどを事前にしっかり学んでから行きたいと思いました。
・少子高齢化が進んでいる日本では、国内においても「多文化共生」が大切になることを知ったので「多文化共生」についてしっかりと学んでいきたいと思いました。
酒井様、今日はお忙しい中、楽しくてためになる講話、ありがとうございました。
今日から意識して CHANGE を CHANCE 変えていけるよう CHALLENGE していこう!!
2024年10月17日
10月16日(水)14:00~放課後等デイサービスの活動の一環として、可児市久々利にある株式会社富士可児ゴルフ倶楽部さんを訪問させていただきました。
会に先立ち、この見学会の仲立をしてくださった可児ロータリークラブの亀井和彦会長様よりご挨拶いただき、その中で「働くということは、社会に役立つサービスを提供し、その対価として賃金をいただくことです。大切なのはいかに皆に喜ばれるサービスを継続して提供できるかということです。」と働くことの意味や意義を教えていただきました。
次に富士可児ゴルフ倶楽部の岩瀬弘総支配人さんから、ゴルフ場の仕事についての講話がありました。
その講話から、富士可児ゴルフ倶楽部が、開場51年の伝統あるゴルフクラブで、全54ホール、従業員数270名、総会員数6500名という規模を誇るマンモスゴルフ場で、2024年度のプロゴルファーNo,1を決めるPGAチャンピオンシップが開催された名門コースだということが分かりました。
また、ゴルフ場の仕事には、(1)朝は早いが帰りも早い (2)お天気商売である (3)土日、祝日が忙しい (4)繁忙期と閑散期がある、などの特色があることが分かりました。
そして、(1)大自然の緑の中が職場 (2)お客様が固定客ばかりでコミュニケーションが取りやすい (3)転勤がない (4)知識や技術は就職してから付ければ十分 といった魅力があるお仕事だということが分かりました。
講話後は、レストランやロビー、コースの一部を支配人さんの案内で見学させていただきました。
その中でも特に印象的だったのは、グリーンキーパーの方のコース管理のお仕事です。本務で忙しい中、私たちのためにわざわざ時間を割いてくださり、グリーンキーパーの長縄さんが直々にコース管理の仕事や機械について説明してくださり、同じくグリーンキーパーの須見さんが実際にグリーンの芝を刈って見せてくださいました。
「猛暑に負けて枯れないよう芝を手入れするのは、相当に神経を使う仕事ですが、グリーンはゴルフ場の商品であり、キーパーの魂。職人としての誇りを懸けて管理している。」と語る長縄さんの力強い言葉から、グリーンキーパーの仕事のやりがいがダイレクトに伝わってきました。
最後にホールに戻って質疑応答及びお礼の言葉を述べて本日の全日程を終了しました。
終わりの会の質疑応答の中、岩瀬支配人さんが働く上で心掛けていることとして「お客様は大事なお休みを使い、高いお金を払って、わざわざ来てくれているのですから、最高の笑顔、綺麗なコース、美味しい料理でお出迎えすることで、ワクワクするような時間を創出するに心掛けています。ゴルフ場は大人のテーマパークです。」と話してくださったことが、冒頭の亀井会長さんの「働くことの意味と意義」と、ピピピっと一致しました。
令和さくらの皆さんも、素敵な笑顔だけなら富士可児ゴルフクラブに就職できるかな??と思わせるほど終始、素敵な笑顔の中で見学を終えることができました。
お忙しい中、素敵な会場や直々の説明で丁寧に対応してくださった岩瀬支配人さんはじめ富士可児ゴルフクラブの皆様、この見学会にお骨折りいただいた亀井会長様はじめ可児ロータリークラブの皆様、そして川上市議様、本日は本当にありがとうございました。
2024年10月02日
10月2日(水)10:30~12:00 放課後等デイサ-ビスの活動の一環である企業見学で可児市姫ケ丘にある「共栄鋼材」さんに行ってきました。
社屋の入り口で「ようこそ共栄鋼材へ」というウエルカムボードに、まず驚かされると同時に心がほっこりしました。
さらに、説明会場となる2階会議室に案内されると「鉄の会社」のイメージからは想像できないほどの曲線を基調とした、木の温もりを感じさせる斬新なデザインの会議室が視界に飛び込んできて度肝を抜かれました。
実は、この会議室は、共栄鋼材さんがコラボしているパーシモンヒルズ・アーキテクツという有名な建築事務所の手掛けたデザインなのだそうです。
はじめに、あいさつに立たれた松本英之社長さんが、「誰と働くかによって仕事は全く違ってきます。だから、私は、人を大切にし、『チーム共栄』という考え方を大切にし、会社を運営しています。今日の見学が、みなさんが社会に出る手掛かりになれば幸いです。」と会社の経営理念について話されました。
続いて、田口将大係長さんから、図版満載の分かりやすいパワーポイントで、時折クイズも織り込まれた、楽しくてためになる会社説明を聴かせていただきました。
その説明の中でも特に
(1) 地球の重さの30%は鉄である
(2) 日本の鉄の生産量は世界3位で年間1億トン
(3) 共栄鋼材の仕事は車の部品になる鉄を切る会社である
(4) 共栄鋼材は、日本で一番分厚い(16mm)鉄が切れるニッチな会社である
(5) 鉄を切るのは難しいから一人で切れない。だからチームワークを大切にしている
という5点の説明が心に残りました。
その後、工場内を見学させていただきました。工場の入り口付近には、高炉メーカーで作られ、丸められた自分たちの背丈ほどもある鋼板が、所狭しと並んでいました。天井にはその鋼板を運ぶための巨大なクレーンが取り付けられています。
広い工場内には、アンコイラー、セパレーター、コイラー、チョッパーといった初めて見る機械が並んでいて、それらをすぐ近くで見ながら案内の方に説明していただきました。また、よく見ると制御盤のところには指示書が置かれ、どのように加工するかが書き込まれています。その指示に従って精密にフリッター加工やレベラー加工が行われているそうです。
後から気が付いたことですが、私たちの安全に配慮するとともに、機械を近くでみられるようにと、工場内のラインがすべて停めてありました。本当にありがたいことです。
工場見学を終え、会議室に戻って質疑応答を行いました。
仕事のやりがいという質問に対しては、「直接お客様の顔を見ることはできないのですが、『難しい加工を短い納期で』というお客様の要望通りの仕事を頑張ってやりきった後、先方の喜んだ様子を営業の仲間から聞いたときは、やはり嬉しいですね。」という答えをいただきました。
「この会社の求める人物像」という問いに対しては、社長さん自ら「人のことを思いやれる人です。『チーム共栄』を大切にしている会社ですから、仲間が困っている時に、その困り感を共有し、一緒になって悩める人物です。」と答えていただきました。
全ての日程を終えた後、みんなで記念撮影を行いました。
「鉄」というと無機質で冷たいイメージですが、共栄鋼材さんは、この記念写真から伝わってくる空気感そのままの、アットホームで温かみのある素敵な会社だということが分かりました。
また、松本社長さんをはじめ製造部、営業部、事務などあらゆる部署から、かなりの人数で案内していただけたことからは「チーム共栄」ということを実感することができました。
本日は、お忙しい中、飲料はじめ様々な配慮いただきながらの見学の受け入れ、誠にありがとうございました。
※この見学を契機として「チーム共栄」に仲間入りさせてもらえるよう「思いやりのある人」が、この学院から育っていくことを願いつつ、このブログをしたためました。