2024年12月04日
12月4日(水)11:00~14:30 就労準備型3放デイ合同の職場見学(9)「国防の仕事」として岐阜県各務原市にある航空自衛隊岐阜基地に行ってきました。
初めに自衛隊岐阜地方協力本部 美濃加茂地域事務所 山本所長さんから、自衛隊の概要説明がありました。自衛隊員の立場が、国家公務員として大変安定していて、給与面だけでなく、休暇なども保障されていることがわかりました。
続いて広報官の渡邉さんと柳田さんの案内で部隊見学として、管制隊と気象隊を見学させていただきました。(撮影禁止ということで写真はありませんが)二つの部隊とも、張り詰めた空気の中、黙々と仕事されているので、見学しているこちらにも背筋がぴんと伸びるような緊張感が伝わってきました。
これまで岐阜基地の脇を車で通ったことは何度もありましたが、管制塔から見渡たす基地の全容は初めて見ました。周囲10キロという基地の広大な敷地は、壮大なパノラマ図で、感動的でした。
昼は食堂で体験喫食をさせていただきました。この日のメニューは、カレーです。カレーに温泉卵、サラダに、漬物、牛乳が付いて430円。大満足の味とボリュームでした。隊員の方たちには、このメニューがそのまま無償で提供されています。
食後は、基地警備に当たる警備犬の訓練を実際に見せていただきました。まだ新米だという5歳の警備犬黒ちゃんが、ハンドラーの方の指示にきびきびと忠実に従う様子から、警備犬の知能の高さと毎日の行き届いた訓練の様子が見て取れます。
ハンドラーの方に仕事のやりがいと苦労について聞いてみたところ
「やりがいは、大好きな犬を相棒に基地の安全を守ることで、隊に貢献しているところです。逆に苦労する点は、生き物相手の仕事だけに、犬の健康管理に関しては、365日少しも気が抜けないところですね。」と答えていただきました。
見学の終わりには、「黒ちゃんとの触れ合いタイム」も設定していただき、実際の警備犬に触れるという貴重な体験をさせていただきました。
暴漢に対してひるむことなく勇敢に立ち向かっていく「黒ちゃん」ですが、ハンドラーの命令がなければ、実におとなしく、恐る恐る手を出し撫でる初対面の生徒に対して、吠えたり嫌がったりする素振りは一切ありません。本当にかわいく賢いワンちゃんでした。
警備犬の見学後は、資料館を見せていただきました。ここには、航空自衛隊に関する、さまざまな装備の実物や模型、写真などが展示されていて、武器マニアにはたまらない場所です。
中でも、訓練機の実際のコックピットに試乗できるコーナーは、人気の的になっていました。実際の戦闘機のパイロット、いや、トム・クルーズなったような、そんな気分に浸ることができました。
資料館の一室に、昔使われていた司令官室がそのまま保存展示されていましたが、その司令官の椅子に、恐れ多くも長官気取りでふんぞり返ってポーズを決める職員がいました。上がその証拠写真です。(注)この椅子は、だれでも座ってよい椅子ですのでご心配なく。
見学のラストには、ファミリーマート岐阜基地店に寄って買い物をしました。基地の中にファミマがあることに、まず驚きましたが、このファミマでしか買えない様々な自衛隊グッズがこのコンビニに置かれているのに2度びっくり!!
大変楽しく為になる思い出深い見学になりました。
山本所長さんはじめ対応してくださった隊員のみなさん、本日は本当にありがとうございました。
2024年11月06日
11月6日(水)10:30~連携放デイの活動の一環として、美濃加茂市本郷町にある株式会社濃飛葬祭さんの企業見学に行ってきました。
はじめに、濃飛葬祭 鈴木哲馬社長さんから「人の一生で100%と言えることが、一つだけあります。それは誰もが死を迎えるということです。その人生最後の節目の式に、ご遺族様の心と記憶に残るサービスを提供することで、人の役に立つことが弊社のミッションです。」とごあいさつをいただきました。
続いて総務部CSR課の植田課長さんから、大変わかりやすい映像資料を用いて、濃飛葬祭さんの会社説明がありました。
濃飛葬祭さんは、東京ディズニーランドが開園した昭和58年、川辺町で創業。現在、美濃加茂市周辺に8つのホールを抱える葬儀社です。
葬儀社の仕事には、葬祭ディレクターや生花係、納棺師など目に見える仕事の他に、総合窓口、総務、CSRなど目に見えない縁の下の力持ち的な役割の仕事があり、一人一人がそれぞれの役割を果たすことで、親族を亡くされた不安を、安心に変え提供し続けることをやりがいとして働いてみえるそうです。
次に三つのグループに分かれて、館内を見学させていただきました。私たちのグループは、入社29年の大ベテラン、エグゼクディブディレクターの鈴木さんの案内で見学させていただきました。
館内見学では、祭壇や親族控室、僧侶控室などいろいろな用途の部屋の見学や日頃は立ち入ることのできないバックヤードにも入らせていただき、様々な物品についてその使い方や準備のための心がけなども聴かせていただきました。
施設見学の最期には、ホールに併設する「終活テラス」を見学しました。この施設は、ご遺族の方々を継続的にサポートすることを目的の一つとして設立されていて、遺品整理や故人の不動産の処理、犬の葬儀など、あらゆる不安を安心に変えることをミッションにしていることを教えていただきました。
施設見学後、ホールに戻り、質疑応答を行い、生徒の代表のお礼のあいさつをもって、予定されていたすべての日程を終えました。
今日の見学で印象的だったのは、冒頭のあいさつにおける「弊社の仕事は、形として残る品を提供することでなく、ご遺族の心と記憶に残るサービスを提供することで、人のお役に立つことです。ですから、会社にとって、社員は財産です。」という鈴木社長さんの言葉です。
この言葉から、濃飛葬祭さんが、社長さんが社員に寄せる信頼と、その信頼に全力で応えようとする社員さんたちの情熱の相互作用で成り立っている素敵な会社であることが伝わってきました。
館内を見学している最中も、納棺師の方がせわしなく倉庫を出入りする姿を目にしましたが、そんなお忙しい中、見学を受け入れ、丁寧に説明してくださった鈴木社長様はじめ濃飛葬祭の皆様、本日は誠にありがとうございました。
今日の見学をきっかけとして、経営者に「君はわが社の宝だ」と言ってもらえる社員が、令和さくら高等学院のOBから生まれることを祈りつつ、筆を置きます。
(追記)ちなみに、濃飛葬祭さんの就職には、大卒以上の学歴が必要になります。
2024年09月24日
9月24日(火)1時間目は、1年生の総合的な探究の時間 職業講話(8)「国を守る仕事~自衛隊の任務~」でした。
今日講話に来てくださったのは、自衛隊岐阜地方協力本部 美濃加茂地域事務所 山本洋平 所長さん、 柳田隆之 広報官さん、渡邉 慎二郎 広報官さんの3名です。
ともすると自衛隊という職場が、体育会系で訓練が厳しく、基地から出られないとか、長期休みが取れないとかいった負のイメージをもたれがちでしたが、今日は、そういった間違ったイメージを払拭し、実は「基本は国家公務員で、安定していて、とても魅力的な職場である」ということを伝えるための講話でした。
実際、今回の講話を聴いて、「草付けて、ほふく前進して、身体を鍛える」といった従来の自衛隊に対するイメージが180°変わりました。自衛隊の中にも自分を生かせる様々な職種があって、陸自で16職種、海自で50職種、空自で30職種ほどあり、近年では宇宙領域、サイバー領域、電磁波領域など領域も増えていて、努力次第では、働きながらそれらに関する資格も取らせてもらい、自分自身をレベルアップできる魅力的な職場だということがわかりました。
そんなエピソードの中で最も印象的だったのは、高校を卒業して自衛官になり、そこから興味のあった英語を勉強し、通訳の資格を取って、平和な国際社会構築のために世界を駆け回っている女性自衛官の方の体験談でした。
彼女が瞳をキラキラと輝かせながら最後に語った「自衛隊は、”Where there is a will, there is a way.”(意志あるところに道は開ける)な職場です。」は心に突き刺さる説得力がありました。
講話のラスト10分は、基本教練体験で、敬礼の仕方を教えてもらいました。この講話の終わりの挨拶では、教えていただいた敬礼を使って、全員で自衛隊式に終わりの挨拶をしました。
生徒たちの敬礼が、ぴちいっと揃っていることから、この講話がいかに子どもたちの心に届いていたが推し量れます。
全てのプログラムが終了後の質疑応答の中で、「自衛隊員になるために、これからどんな力を付けるとよいか、アドバイスをお願いします。」という質問に対して、山本所長さんから「体力や語学や諸々の知識ということも確かに大切ですが、それよりも何よりも、相手の気持ちを思いやる優しさが一番大切だと思います。この学院の雰囲気はとてよいので、今のままで大丈夫かと思いました。」という予期せぬ答えが返ってきました。
社交辞令とわかっていても、とても嬉しかったです。それも含めて、本日はお忙しい中、お越しいただき、大変楽しくてためになるお話をありがとうございました。
講話後の生徒の感想 ―—
今日の講話を聴いて、自分が持っていた「キツイ、キビシイ」という自衛隊のイメージががらりと変わりました。比較的自由な時間もあって、災害救助では被災地の方から感謝もされ、やりがいも感じられるし、魅力的な仕事だと思いました。
自衛隊には、宇宙とかサイバーもあって幅が広いことを初めて知りました。教練体験も出来て良かったです。
(追記)11月6日(水)には、春日井か小牧基地に出向き、職場見学をさせていただく企画も進行中です。
2024年09月04日
9月4日(水)10:30~12:00 放課後等デイサービスの活動の一環として、美濃加茂市加茂川町にある可茂消防署事務組合へ職場見学&体験に行ってきました。
今日の見学では、救急救命士の柴田さんとレスキュー隊員の尾関さんが案内並びに説明をしてくださいました。
A班では、はじめにポンプ車や大型水槽車などの緊急車両を見せていただきました。
35mの高さまで届くというはしご車の説明では、特別にはしごの先端のゴンドラに乗せていただけました。
また、この可茂消防署には、南海トラフ地震など大規模災害に備えて、全国で30台、岐阜県に唯一の「拠点機能形成車」(いざというときの災害救助の対策拠点になる車両)が配備されていることを教えてもらいびっくりしました。
救助工作車の説明では、車の中に閉じ込められた人を救助するための、どでかいはさみのような工具を、実際に持たせてもらいましたが、あまりの重さに腰が砕けそうになりました。
続いて、放水や意識を失った人の救助を体験させてもらいました。
放水体験では、実際の防火服やヘルメットを付けさせていただき、放水しました。これも、あまりの水圧で、放水の瞬間、後ろ向きにに飛ばされそうになったのには面食らいました。鎮火までに一般家屋で1~2時間は放水を続けるということで、相当の体力が必要な仕事だということがわかりました。
また、意識を失った人を安全な場所へ避難させる活動も、70キロのダミーを使って体験させてもらいましたが、自分たちのイメージの中の70kgとは全く違い、実際は、独りではほとんど持ち上がらない重さだったことに驚かされました。
最後に、尾関さんへのインタビューで、仕事のやりがいについて伺ったところ、今年の1月1日に発生した能登半島沖地震での体験を通して、次のように語ってくれました。ちなみに、尾関さんは、被災地緊急支援のため、寸断された道路を、艱難辛苦珠、何とか通れるようにしながら、1月3日にやっとの思いで珠洲市に入り、がれきの中から4名の尊い命を救ってみえます。
—1月1日、「能登半島沖で地震発生」の報を受け、1時間後には可茂消防署から珠洲市に向けて、被災地緊急支援隊の第一陣が出動しました。ところが、いたるところで道路が塞がり、被災地に入ったのは、1月3日のことでした。こんなに遅くなってしまってごめんなさい、という思いで被災地に入った時、我々を目にした住民の方々が、口々に「わざわざ、遠くから駆けつけてくれて、本当にありがとう」と言ってくださったのを聞いたとき、この仕事をしていて本当に良かった、と思いました。—
レスキューの仕事のやりがいを語る尾関さんの目はキラキラと輝き、その表情は自信と誇りに満ちていました。
尾関さんは、中学時代からレスキューの仕事に就きたいというあこがれをもって、体力づくりなど努力をしてきたそうです。
今日は、自信と誇りをもって続けられる自ら仕事を見つけることの大切さとかっこよさを実感した職場見学&体験になりました。
柴田さん、尾関さんはじめ、可茂消防事務組合の皆様、お忙しい中(私たちの体験中、実際に救急車の出動が1件ありました)、丁寧な対応をしてくださり、本当にありがとうございました。
2024年04月01日
3月30日(土)美濃加茂市文化会館「かもーる」で開催された株式会社サーバント設立10周年記念講演会では、300名を超える来場者で活況を呈していましたが、その舞台裏では令和さくら高等学院のボランティア生徒が大活躍をしていました。
3か月前に発災した能登半島沖地震により、今もなお被災者された多くの方々が困難な生活を強いられていることに鑑み、少しでもお役に立ちたいとの思いから、学院有志が交代でホール入り口付近に立ち、能登半島沖地震義援募金を実施したのです。
日頃は、大きな声を出して意思表示することが苦手な生徒たちですが、この日ばかりは精一杯大きな声を出し、来場者に募金を呼び掛けることができました。お陰で48,326円と言うご厚志を頂戴することができました。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。